授業評価とシラバス

昨日の講演会は,じっさいに落語を演じてから,その後,落語で用いられている作法やテクニックのようなことを解説していただいたのですが,特に,「まくら」の重要性を指摘していました。高座に上がるまでのお客さんの反応は?客層や男女比は?まくらの時事ネタへのウケは?といったフィードバックによって,演題そのものを変更する場合もあるのだそうです。落語というのは,噺家とお客さんが相互に作り上げていくダイナミックな総合芸術なのですよね。
もちろん,授業だって,学生さんたちの関心や理解度によって,説明の仕方を変えたり,あるいは,テーマそのものを変えたりしながら,教授者と学習者が相互に作り上げていくダイナミックなシステムであるはずなのですが,ここで,なんとも邪魔なのが「シラバス」。シラバスを細かくすればするほど,柔軟性が減少してしまいます。「シラバスの充実」とか「学生との契約」とか,推進論者はおっしゃっているけれども,だったら,授業をDVDに収録して,それを授業で見せればいいのではと思ってしまいます。ほんらいなら,授業は,学生と作り上げていくものだと思うのだけれどもなぁ。

と,ぼくは,「学生による授業評価」も「シラバス」も,大嫌いです。

さて,気を取り直して,1コマは,いろいろ。
2コマは,1年生と遊ぼうゼミ。情動や道徳性の発達について。
3コマは,人間関係の心理学。た○やゼミ4年生のは○えさんとと○えさんの調査をお願いして,その後,今日のテーマは,「失恋」。しんみりしながら,講義しました。
4コマは,3年生ゼミ。金縛り体験,夏休みの計画など。
5コマは,会議。へろへろ。
夜は,新任の先生の歓迎会。福島では,個室でキャパのある懐石料理屋さんは,限られてしまいます。

http://r.tabelog.com/fukushima/A0701/A070101/7000908/


今日も,もりだくさんの一日でした。